株式会社織学 の人の組織運営についてのセミナー
まずは
自分の給料の流れをしっかりと認識すること
「基本は先払いの後もらい」
サービス提供→会社への入金→会社からの給料
という流れ。
これを間違って認識してしまっている人が多く、それが上司である場合はかなり黄色信号。
上司はこのお金の流れを正しく認識し、部下にも正しく浸透させる必要が前提としてある。
織学の組織運営について
仕事のスピードを重視するために障害となるものを排除していくということを目指している。
例えば
「上司の指示に納得のいかない部下」
を納得させるために説明する時間
これは既にロスタイム。
なぜなら
1.上司は部下に指示命令を与える役割と責任があり
2.部下はその上司の指示命令を聞き実行する役割がある
ということだからである。
そのため、次なるロスタイム発生要因としては
上司の指示は
①明確な期限がある
②曖昧な表現を避け、言葉の定義を明確にする
というのが必要不可欠である。
それ以外にも
会社組織のルールというのも明確にする必要がある
「ルール」というのはあくまでも
できる、できないというものではなく
やる、やらないで定義できるものにする必要がある。
例えば
「9時までに出社すること」
「挨拶は止まってすること」
など。
それができていない場合
もちろん評価してはいけない。
温情評価は百害あって一利なし。
会社のためにも個人のためにもならない。
モチベーションなんて不要
組織に属して働く上で、モチベーションは不要である。
なぜなら個人のモチベーションを上げなければ成果が出せない組織運営は既に属人化しており、マネジメント的にもかなり効率が悪い。
モチベーションを与える作業もロスタイム
モチベーションを上げる作業もロスタイム
そもそもモチベーションという概念が必要ないのである。
最近のインフルエンサーの中に
「リーダーの仕事は部下のモチベーションを上げること」
なんていう人も出てきており
それらを表面的に実行しているリーダーさんはとても苦労しているという話を聞いたことがある。
人のモチベーションというのは結局は本能の部分に支配されており、お腹が一杯になったライオンがわざわざ狩に出かけないのと同じで
そこそこの給料を毎月決まった日に振り込まれ
決まった休みがあり
決まったオペレーションがある
現代社会においてはモチベーションの存在が足かせとなってしまう構造になっている。
採ってはいけない〇〇な人物!
次に採用
①組織適応能力がない人
これは
要は
「ルールを守れそうか否か」
「顧客より会社、上司の意見を優先する」
というのがとても重要である。
介護業界でよくあることだが
例えば
「利用者さんの笑顔が見れたらそれでいい」
または
会社が言ったこともない理念を作り出して現場に浸透させてしまうことも危険信号である。
そういう人は
会社組織のルールよりも
自らの価値観を優先する可能性が高く
自らの価値観に合わない仕事には勢力的に動かないなどといったことが懸念される。
②自己評価が高い人
評価というのはあくまで会社がするため
本質的に捉え方を間違えている。
このようなタイプの人は
後々修正がとても難しく、会社、上司の物心両面のリソースが取られてしまう可能性がある。
そして
このタイプの人は
事実よりも、見解、解釈を優先した意見を述べてしまうという特徴もある。
まとめると
1.組織適応能力ができない人
2.自己評価が高い人
は採用するのはやめた方が良い。
組織を変えるのは上から
①「組織図」
まず、責任の所在と役割を明確にする
例えば
「これ、誰のせい?」
と上司が聞いて、「私が悪いです!」と方々から手が上がるのはことは一見良く見えがちだが、これは逆にいうと「責任の所在が明確ではない」ということである。
②「ルール」
何をやるべきなのかを明文化していること
そして、それを浸透させていること
③「評価」
何をどうやれば評価につながるのか?
「一生懸命」
「笑顔で」
などの人によって解釈の異なることは評価対象としてはならず
上司は部下に対して
①期限
②定量的
③定性的
に基準を明確にしていかなくてはならない。
感想
「成果スピードを最大化」
するためには、この織学の提唱している今回のセミナー内容は賛同でき、自分自身も上司としてまだまだ勉強不足だと思った。
しかしながら
この一見厳しい仕組みを現場に取り入れていくのは少し現実的ではないのではないか?と感じた。
中小企業
介護
という二つの観点でのコンサル実例の紹介等が無かったことなど、実用化できるのか?
というのは少し疑問に思った。
やはり兼ねてから思っていた
上司は「常に勉強し続けている」
というのが大切だと再認識できた。
参考図書
株式会社織学の安藤広大氏
できる会社はこれをやらない
できる課長はこれをやらない
より詳細に勉強するのであれば読むことをおすすめします