介護業界で使える面接手法とは?
前回の続きです。
前回では面接で大切なのは
・面接シートを作り、それを活用する
・面接の進み方には型があり、それ通り進める
・ソーシャルスタイルを見抜く質問をする
・事前ヒアリングシートを使っている
・面接官は面接の練習をしている
というお話をしました。
今回は
より具体的に
①どのような面接シートを作成すれば良いのか?
②どのように面接を進めるのか?
という2点を書いていきます。
それではいきます。
①どのような面接シートを作成すれば良いのか?
について
まず面接という限られた時間、情報で人を見抜くのは至難の技です。
大変難しい作業になりますので、なんの準備をせずに面接に臨むのは本当にオススメしません。
そもそも
「介護」というチームに必要な人物像というのを決め、それを見抜くための質問に特化していくべきだと考えています。
その上で、まず大切になるのは
ソーシャルスタイルを
見抜く
という事です。
ソーシャルスタイルとは
人を4つのタイプに分けた一つの指標のようなものです。
このソーシャルスタイルだけで人を判断することはできませんし、全てでもありませんが、このようなものを知っておくのと知らないのとでは雲底の差が出ます。
話を戻します。
ソーシャルスタイルの中でも
介護のようなチームプレイが必要になる現場で最も必要となるタイプは「エミアブル」です。
厳密にいうとリーダータイプを採用したい!
という事であればまた話が変わってくるのですが
パートさんや一般社員さんなどを採用したい場合では、なるべく誰とでもうまくやっていけそうなエミアブルタイプの採用をしていきたいです。
そのため
面接シートというのは
「ソーシャルスタイルを見抜くために」
存在するツールとなります。
※余談ですが
1人でいることを嫌う人はエミアブルタイプが多い気がします!
②どのように面接を進めるか?
これも前記したように
ソーシャルスタイルをいかに見抜くか?
ということに終始します。
つまり
そのために必要な質問というのを予め面接シートに落とし込んでおき、それに沿って質問を展開していく、ということです。
それをすることにより面接の再現性がかなり高まります。
例えば、型さえ決まっていれば
ある程度誰がやっても同じような面接が可能になり、面接官の好き嫌いにも左右されにくくなります。
面接というと一見、
・ハキハキしていて堂々としている
・話がロジカルである
という方が良いというイメージがありますが
このような人は
アナリティカルタイプかドライビングタイプ、
つまり参謀タイプ、リーダータイプの可能性が強いです。
そのため
介護の現場一線級で働いてもらうよりも
リーダーに近い役割を与えた方が活躍する可能性が高いです。
現在の事業所で
もっとリーダー気質な人が欲しい!
という事であれば採用すべきですが、
フロアメンバーを固めたい!
という事であれば、あまりオススメできない人材
という事になります。
(あくまで例ですが)
あまりにもリーダータイプばかりな職場というのもバランスが悪いですし、衝突も生まれやすくなる傾向が高まりますからね。
【まとめ】
という事で、今回のまとめとしては
介護現場での面接は
・ソーシャルスタイルを見抜くことに重視すべき
・欲しいのは主にエミアブルタイプ
・それらを見抜きやすくなるような指標質問を質問シートに落とし込み、それに沿って面接を進める
と言うことでした。
あまりハキハキしていて
話が論理的でまとまっている人が
良い人財であるのは間違いが
それに騙されず
エミアブルタイプというのはどのようなコミニケーションの癖があるのか?
というのがわかっておけば
ある意味で騙される事もなくなりますし
本質を見抜きやすくなるので是非ソーシャルスタイルというのを勉強してみてはいかがでしょうか?